宿敵レアル・マドリーを下して、コパ・デル・レイ優勝を遂げたバルセロナ。
ラ・リーガでも首位、UEFAチャンピオンズリーグでも準決勝進出と三冠達成の可能性もある。
そのなかで出色のパフォーマンスを見せているのがブラジル代表FWラフィーニャだ。今季全コンペティションで31ゴール25アシストと大暴れしている。
ただ、28歳のレフティは、昨夏にサウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍することを一旦は決意していた。
当時アル・ヒラルに所属していた同胞ネイマールにも連絡していたというが、妻との会話によって中東行きを翻意したそう。ラフィーニャは、イザベラ・パリアーリのYouTubeでその経緯をこう明かしてた。
「(2024年の)コパ・アメリカ後、サウジアラビア行きの話題が非常に大きく取り上げられ、それにかなり影響を受けた。
(バルサの)ハンジ・フリック監督から休暇中に電話を貰って、冷静になってくれと言われた。頼りにしているし、練習で待っているとね。
行くべきかどうかでかなり悩んだ。なぜなら、行くことで自分や周りの多くの人達の人生を変えることになるからね。
夢を叶えるのは素晴らしいことだろうけれど、何よりも大切なのはメンタルヘルス。行くことを考えていた。ある時、妻のナタリアと真剣に話し合い、『行く』と伝えた。
ネイとも電話で話して、妻にはこう告げた。『いいかい?僕らにとっていいことだと思う。行こう。もう夢は叶ったんだ。個人的な目標はあるけれど、急に我慢できなくなった』ってね。
でも、妻はこう言ったんだ。『そこに行って、彼らが提供してくれるものを受け取って、それで満たされると思う?今と同じモチベーションで練習に臨める?勝ちたい、代表チームに戻りたいという同じ情熱を持って臨める?』と。彼女がそう言った時、自分のなかの輝きは消えた。そして彼女は続けた。
『あなたは自分が何を望んでいるのか、もう分かっている。そこに行くことではない。あなたには大きな可能性がある』と。彼女もそのことを考えてくれた、僕のポテンシャルをね。自分の実力からすれば、1週間で彼(フリック監督)を虜にできると。
(バルサに合流して)自己紹介をして、個別にトレーニングをいくつか行い、その後、グループ練習に復帰した。『1週間で彼を虜にさせると言ったけど、実際はもっと短かったよ』と彼女に冗談を言ったよ」
金満アル・ヒラルからの破格オファーは人生が変わるほどの金額だったそう。
ただ、妻から本当にそれでいいのかと問われて、考えをあらためたとのこと。