サッカーのルールを定める国際機関であるIFAB(国際サッカー評議会)は、3月1日に競技規則を一部改訂した。
12条第2項の「間接フリーキック」が一部改訂され、「GKがボールを8秒以上保持した場合、審判は相手チームにコーナーキックを与える」とされたのだ。
これまでの「6秒ルール」では、相手の間接フリーキックになるとされていたが、厳密に反則がとられるケースは皆無だった。
時間稼ぎを減らして、アクチュアルプレーイングタイムを増やすためにも、6秒から8秒にしたうえで、今後は厳密に反則をとる方針とされている。
このルール改正は2025年7月1日から発効になる(6月14日に開幕するFIFAクラブW杯でも適用)が、ブラジル1部の全国選手権ではすでに採用になった。
フルミネンセの44歳GKファビオが、27日に行われたボタフォゴとのクラシコ(ダービーマッチ)で8秒ルール違反をとられ、相手のコーナーキックと宣告されたのだ。
主審はファビオに対して指で残り秒数を提示していたが、まだ選手たちにも周知がされていないのか、フルミネンセの元ブラジル代表ガンソらは抗議していた…。
『Globo』によれば、サッカーの王国ブラジルでGKの8秒ルール違反がとられたのは初だそう。
また、40歳のセアラGKフェルナンド・ミゲウも26日のサンパウロ戦で8秒ルール違反をとられたとのこと。
なお、ボタフォゴ対フルミネンセ戦を裁いた主審は、誤審で3試合の職務停止処分を受けた後に復帰していたとか。