16日に発生したガボン代表FWアーロン・ブペンザの死亡事故は、それから2日が経った今もメディアを賑わせている。
中国甲級リーグ(2部)の浙江FCでプレーしていたブペンザは、16日の午後1時ごろに自宅アパートの11階から転落し、その後死亡が確認された。
公安当局は現場の調査や検死の結果から自殺の可能性が高いとして、刑事事件としての立件を行わないことを決めた。
しかしながら、ブペンザの家族はそれに対して反対の声を上げていたとのこと。
メディアが伝えたところによれば、事件が起こる前に行われた電話での会話が普段通りであったこと、そして練習に向かう途中であったこと、そして事件当時にチームメイトとの口論があったと言われていたことを主な根拠としていたそうだ。
ただ『163』の記事によれば、警察の調査では当日のブペンザは理由なくトレーニングを欠場していたことが明らかになっており、チームメイトやコーチなどとも特に対立していた様子もなかったそう。
またブペンザの代理人は「彼は憂鬱な心の持ち主であった」と証言しているとのことで、ガボンのメディアは「彼は死亡する前日に体調不良を訴え、心理学者によるカウンセリングを求めていた」とも伝えているとのこと。
そのようなこともあり、警察はブペンザの事故に関しては「事件性がない」と判断したものと考えられている。
解説者のシー・チンシェン氏も「ブペンザは練習中にあまり話をしたがらない内向的なタイプで、2日前から体調を崩していた」とソーシャルメディアで証言している。
なお、ブペンザが死去した直後に行われた17日の試合は延期されることなく通常通りに開催されている。