15日、テレビ静岡のサッカー番組『サカろう』に元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏がゲスト出演した。

1998年に日本代表監督に就任し、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)でも指揮をとったトルシエ氏。

番組では、快進撃を見せた同大会について振り返る場面が見られた。

同氏は「グループリーグの3試合は私にとって集大成だった」と切り出すと、「4年間の努力が実って満足している。(第3戦)チュニジア戦はものすごく重圧がかかっていた試合だったが、私が知るアフリカのリームの罠に落ちず、最後を勝利で締めたのは夢のようなシナリオだった」とグループステージ突破を成し遂げたチームを評価した。

一方で、「ノルマが『グループステージ突破』とそこに支配されて、ベルギーで初の勝点1を獲り、初めてW杯で勝点3を獲り、すべてうまくいったが、そのあとのことを誰も考えていなかった」と当時のマスメディアや世論の雰囲気に対して率直な感想を述べた。

また、決勝トーナメント1回戦のトルコ戦での大胆なシステム変更についても言及している。

同大会のグループステージでは3-4-1-2のシステムで戦っていた日本代表は、ベスト8進出が懸かるトルコ戦で3-4-2-1に変更。

グループステージでは先発としてプレーしていた鈴木隆行、柳沢敦に代わり、西澤明訓が1トップ、その下に三都主アレサンドロが入った。

トルシエ氏は「ここで反省するのであれば、トルコ戦は予想外の対戦相手との試合でした。いろんなことを変えないということがあって、くだらないのですが自分のスーツまで変えなければいけないと思ったんです。ことごとく間違えていました。ブラジル相手だったら多分いつも通りやっていたんだけど、難しく考えすぎた部分もあったのかな」と反省を口にした。

続けて「選手にした話も、日本サッカー全体を見据えて、初めての決勝トーナメントですから、あなたたちが将来戦うベスト16の試合がたくさんやってくるから、きょうからその経験を積んでほしい。きょうの試合はグループリーグと違ってあなたの将来のための試合だから、学んだことをとことん発揮してをもっともっと自由に(と伝えた)。だけどああいうミーティングはしたことがなかったんです」と試合前の裏話を明かした。

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大胆なシステム変更が功を奏しなかったトルシエジャパンは、トルコに0-1で敗れて決勝トーナメント1回戦で敗退している。

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