サッカー界において今や一般的なものになった「VAR」(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。ビデオ判定によってより正しいジャッジが可能になるというものだ。

ただ、スタジアムに設置する数多くのカメラが必要になるほか、そのための追加レフェリーを動員しなければならないため、費用と人員がかなり増加してしまう。

『La Vanguardia』によれば、スペインの女子サッカーリーグである「リーガF」(プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ)では、VARではなく「FVS」というビデオ判定システムを導入することにしたという。

スタジアムに複数台のカメラを設置することはVARと変化はないものの、追加のアシスタントレフェリーチームは配置されない。

従来のVARでは審判団がレビューする場面を決定するが、FVS(Football Video Support)では「両チームの監督がレビューする場面を選ぶ」ことになる。

試合を通してそれぞれのチームに2回(前半1回、後半1回)、延長戦の場合はさらに1回、ビデオでの判定を要求する権利が与えられる。もしレビューの結果判定が変わらなかった場合、それを要求したチームは2回目の権利を失うことになる。

これは昨年行われたFIFA U-17女子ワールドカップでも導入されたことがあり、今後徐々に普及が進められる予定であるそう。

歴代日本代表監督がもたらした新しい「サッカー用語」

おしなべて言えばテニスなどの「チャレンジシステム」や野球におけるビデオ判定システムに近いもので、現在のVARよりもコストが抑えられることがメリットである。

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