現在バルセロナとスペイン代表の両方で中心的な役割を果たしているラミン・ヤマル。10代のスーパースターとして世界的にも注目されている選手の一人だ。
彼のフルネームはラミン・ヤマル・ナスラウィ・エバナ。そのうちナスラウィが父親の姓、エバナが母親の姓であり、ラミンとヤマルはどちらも家族のルーツとは関係がない。
ただ、ラミン・ヤマルはこの両方を非常に大事に扱っており、バルセロナでもスペイン代表でも「ラミン」「ヤマル」をどちらもユニネームに記載している。
しかも彼の父がルーツを持っているモロッコのアラビア語では「ジャマル」になるはずのところが「ヤマル」になっている。『World Soccer Talk』によれば、この理由はラミン・ヤマルが生まれたころのエピソードが背景にあるそうだ。
父親と母親は当時経済的に恵まれておらず、家賃を払うことができなかったという。そのため、同居していた二人の人物から援助を受けて生活していた。その同居人の名前がラミンとヤマルであり、両親は「もし子どもが生まれたら君たちの名前を付ける」と約束していたのだそう。
そしてラミン・ヤマルはその感謝の思いを受け継ぎ、ユニフォームにはどちらの単語もいれるようにしているようだ。
なお彼が出場したUEFAネーションズリーグ準々決勝1stレグのオランダ戦は、2-2の引き分けという結果で終了している。
スペイン代表はこのあと23日にメスタージャでオランダ代表とのリターンマッチを戦う予定となっている。