元マンチェスター・ユナイテッド監督のエリック・テン・ハフ氏が、現代の選手たちをマネジメントする難しさを語った。27日、欧州一部メディアが伝えた。
2022-23シーズンにユナイテッドの指揮官に就任し、昨年10月の解任まで二つのタイトル獲得に貢献したテン・ハフ氏。在任中は、FWクリスティアーノ・ロナウド(サウジ・プロフェッショナルリーグ、アル・ナスル)やFWジョイドン・サンチョ(プレミアリーグ、チェルシー)との衝突が報じられていた。
現在は監督業を休止している元指揮官は、『SEGストーリーズ』に出演。同クラブでの苦労を明かした。
「いまの世代は、批判に対処するのが難しいのだと感じることが多い。批判は本当に彼らを苦しめる」
SNSなどの普及により、選手たちが批判に敏感になっていると指摘した。テン・ハフ氏は「彼らはファンの反応にどう対処するのか?この世界でSNSにどう対処するのか?そのすべてが選手に影響を与える。時には良い影響、時には悪い影響だ」と続け、自身が現役だったころと比較した。
「私が育った世代は、はるかに神経が厚かった。その世代に対しては、いまよりもはるかに直接的な対応ができた。私は、はるかに直接的にアプローチされたんだ。もし私が現在の選手たちにそんなことをしたら、彼らのモチベーションを下げてしまうだろう」
テン・ハフ氏の後任としてユナイテッドの指揮官にはルーベン・アモリン監督が着任したが、同監督もプレミアリーグ14位と苦戦を強いられている。
オランダ人指揮官は「選手たちの集中力は非常に短いので、その短い集中力の中でメッセージを伝える必要がある」と、戦術家であるアモリン監督のメッセージが届いていないのではないかと考察しているようだ。