昨夏、シュトゥットガルトからバイエルン・ミュンヘンに2350万ユーロ(38億円)で移籍した日本代表DF伊藤洋輝。

25歳のディフェンダーは、開幕前の中足骨骨折で長期離脱を余儀なくされたが、今月ついに復帰を果たすと、初ゴールも決めた。

ドイツ紙『SPORT1』も、伊藤の復帰はバイエルンにとって最高のタイミングと伝えている。

「長い間苦しんできた伊藤が、ついにバイエルンの一員となった。この日本人選手に特別扱いは必要ない。バイエルンで初ゴールを決めた伊藤は、シーズン後半戦に非常に重要な柱となる可能性を示した。

重要なのは、この25歳が立ち上がる時間をほとんど必要とせずにバイエルンの試合で大きな役割を果たしているという事実だ。ヴァンサン・コンパニ監督が伊藤を頼りにしていることは、長期離脱していた彼に与えたプレー時間からも明らかだ。いまは子犬の御守をする時間はないが、伊藤もそれを必要としていない。

『洋輝は長期間欠場していたが、非常に短期間で将来的にクラブにとって非常に貴重な選手になることを証明した』とコンパニ監督はフランクフルト戦後に語った。

これも指揮官が伊藤をどれほど高く評価しているかを示している。普段、監督の選手個人についてのコメントは非常に控えめだからだ。

実際、伊藤がチームにうまくフィットしているのは、ほとんど奇跡的だ。昨夏に彼は中足骨を骨折して手術を受けた。その後、11月に2度目の手術を受けるなど、長い苦しみが続き、予定されていた復帰はまたもや延期となっていたのだ。

ミュンヘンでは、伊藤のタックルの強さが評価されているが、何よりも柔軟性に優れている。センターバックとしてもサイドバックとしてもプレーできる。

事実、伊藤は今シーズンの決定的な局面で真のファクターになる道を順調に進んでいる。ただ、本人はまだ周囲に巻き起こるちょっとした騒ぎに馴染めていないようだ。

日曜夕方、日本の記者が彼にインタビューを依頼したとき、伊藤はほとんど目をくれなかった。普段は記者の質問に非常に辛抱強く答える彼にしては、かなり異例なことだ。

伊藤は、自分がバイエルンで違いを生む存在になれるとはまだ思っていないのだろう。いずれにせよ、パフォーマンスで語らせることが一番だろう」

伊藤は最も重要なシーズン終盤戦で救世主のような存在になりえると期待されているようだ。

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