開幕2節が終了した明治安田J1リーグ。好調な立ち上がりを見せているチームの一つが、柏レイソルだ。
今季から浦和レッズや徳島ヴォルティスで指揮を執ったリカルド・ロドリゲス監督から就任。これまでどちらかというと守備的なサッカーがベースだった柏にポゼッションスタイルを植え付け、1勝1分の好スタートを切っている。
ここまでの「1試合平均パス数」は722回。2位セレッソ大阪の573回を大きく上回っており、チームの変化を如実に表すデータとなっている。
そんな柏でキーマンとなっているのが、今季加入したMF小泉佳穂。
前所属の浦和でリカルド・ロドリゲス監督と師弟関係にあった28歳は、巧みなポジショニングでボールを引き出し、味方を助ける一方で相手にとっては非常に厄介な存在となっている。
小泉の柏での“ハマり具合”を表すデータの一つが「スルーパス総数」。味方が最終ラインの裏に走り込むスペースを狙ったパス総数のことで、開幕2試合でのランキングがこちら。
1位 小泉佳穂(柏レイソル)14回
2位 橋本健人(アルビレックス新潟)9回
2位 乾貴士(清水エスパルス)9回
2位 江坂任(ファジアーノ岡山)9回
5位 小池龍太(鹿島アントラーズ)7回
5位 柴崎岳(鹿島アントラーズ)7回
5位 トルガイ・アルスラン(サンフレッチェ広島)7回
小泉は堂々の1位!しかも2位の橋本や乾、江坂には大きな差をつけている。
立ち位置で相手を動かしつつ、ボールを持てば両足を使って巧みにキープし、味方の動き出しに合わせてパスを送る。
浦和ではリカルド・ロドリゲス監督退任以降なかなか彼の良さを発揮することができなかっただけに、新天地での活躍を多くのファンが喜んでいることだろう。
元10番が2人…フリー・去就未定のままJリーグ開幕を迎えた「元日本代表」3名
“司令塔”小泉のプレーにも注目の柏レイソルは、26日(水)の次節、パス数ランキング2位のセレッソ大阪とホームで対戦する。