[J2第2節、ジェフユナイテッド千葉 2-0 カターレ富山、2月22日、千葉・フクダ電子アリーナ]
千葉がJ2復帰の富山を2-0で下し、10季ぶりの開幕連勝スタートを切った。
今季よりJ2ロアッソ熊本から完全移籍で加わったFW石川大地は前半35分に先制点を奪い、加入後初ゴールを記録した。29歳のバースデーを自らの決勝点で祝うと、中盤のパスワークに参加しながら複数のタスクをこなす柔軟性も見せた。チームメイトとの巧みな連係を見せた背番号20は千葉の新たなエースストライカーとしての一歩目を歩み始めた。
悔しさをバネにして奪った誕生日を祝うゴール
石川は昨季リーグ戦27試合10得点を記録し、今季の目玉補強選手の一人として千葉へ入団。ゴール前での駆け引きとワンタッチシュートが武器の男に、サポーターは大きな期待を寄せていたが、開幕戦のJ2いわきFC戦(2○0)はベンチスタートとなり、この日が千葉での公式戦初の先発出場だった。
「もちろんスタメンで出たかった」と前節で味わった悔しさを口にした。この日はFW林誠道(まさみち)と2トップで先発出場。林が空けたスペースに石川が走りこむなど、両者は互いの動きを観ながら試行錯誤を繰り返して、相手ゴールへ襲いかかった。
「二人ともフォワードなので、入るところが被ってしまうときがあります。『俺もそこに入りたいのにな』という場所に、ミチ(林)が入っていたりする。でも、そこがお互いの良さでもありますし、うまくコミュニケーションを取りながらやっていけばもっと良くなる」と2トップの難しさを口にしつつも、背番号17とのコンビネーションに手ごたえを得ていた。
すると、この二人が魅せた。
前半35分に左サイドで抜け出したMF日高大(まさる)がボールを受けると、そのままボックス内から左足でグラウンダーのクロスを供給。相手DFがカバーに入っていたが、走りこんでいた林が潰れてボールは石川の元へ。落ち着いて右足ダイレクトで流し込み先制し、自身の29回目の誕生日を祝う決勝点となった。