23日、イングランド女子リーグ2部のロンドン・シティ・ライオネシズは「ASローマから熊谷紗希を獲得した」と公式発表した。
熊谷紗希は現在34歳。これまでなでしこジャパンで154試合に出場してきた実績を持ち、今季もセリエA女子で12試合に出場するなど主力として活躍してきた。
「新たな国で、新たなチャレンジが出来ることに心から感謝したいです。支えてくれている全ての方への感謝の気持ちを忘れることなく、この新たな挑戦を最高に楽しみたいと思います」と熊谷は自身のSNSで声明を発表し、初のイングランドでのプレーに前向きなコメントを残している。
熊谷が加入したロンドン・シティ・ライオネシズはかつてミルウォールの女子部門として活動していたチーム。
2019年に単体の女子チームとして独立し、ミルウォールのライセンスを引き継ぐ形で2019-20シーズンの2部リーグから戦いをスタートさせている。
2022-23シーズンに経営難となったこともあり、2023年末には韓国出身のアメリカ人女性投資家であるミシェル・カンに過半数の株式を売却し、新たな体制で経営が始まっていた。
カンは世界的に女子スポーツへの投資を行っていることで知られており、ワシントン・スピリットやリヨン女子のオーナーも務めている人物。他にも菅野智之が加入したボルチモア・オリオールズの株式も保有している。
現在イングランド2部ではバーミンガム・シティ女子に次ぐ2位につけているが、スーパーリーグ(1部)へ昇格できるのは優勝チーム1つのみであるため、ここからの飛躍が期待されている。