2026年ワールドカップに向けたアジア最終予選で強さを見せつけている日本代表。男女ともにFIFAランキングはアジアトップに君臨している(男子は15位、なでしこは8位)。

近年は日本人選手だけでなく、日本人指導者もアジア諸国に招聘されている。

タイ代表もそのひとつ。男子代表は石井正忠監督、女子代表は池田太監督、そして、U-23男子代表も西ヶ谷隆之監督と、日本人トリオが指導を行っているのだ。

そうしたなか、タイ代表は日本人監督たちについて長文のメッセージを投稿した。

「サムライの血を引くタイ代表のリーダー3人と力を合わせる。

同じ目標、同じ長期プロジェクト以外に、もう1つ共通しているのは、アジアナンバーワンの国であり、現在ワールドクラスのサッカー産業を誇る日本の監督たち、これは偶然ではない。

石井監督は、ピッチ内外で真の日本人としてより高いレベルの仕事を見せてきた人物であり、それはタイのサッカーファンも認めるところだ。また選手のリクルートから始まる仕事のきめ細かさにも感服させられる。

アジアナンバーワンである日本と似た戦術、つまり、プレッシング、オフザボールの動き、システマティックな攻撃、若いスターを押し上げる『勇気』など。

シニアチームに直接バトンを渡すU-23代表に一貫性のある日本のサッカースタイルを浸透させるために西ヶ谷監督が入るのは驚くことではない。U-23代表の最終的な目標は、この世代にとってのワールドカップといえるオリンピックに出場すること。

タイ女子代表に話を移すと、アンダー世代の女子W杯優勝の実績とFIFA最優秀監督にノミネートされたという個人的な実績で保証された、女子サッカー界を代表する世界クラスの池田監督が就任した。

サムライの血を引く3人の監督が来ることは成功の保証ではないかもしれないが、彼らは仕事を始めた瞬間から専門的能力を発揮できるだろう。それは日本人が得意とするところだ。

今日よく耳にする『ジャパン・ウェイ』は、単に日本人監督が来るということだけではなく、長期的な将来を見据えた基礎からの育成も意味する。

将来的には、サムライの血を引くタイ代表の指揮官3人が加わることで、真の『ジャパン・ウェイ』が生まれるかもしれない。

エキサイティングなスタートだ。タイのサッカーファンは『日本』スタイルがタイのサッカーにどれだけ適しているかに注目しよう」

アジアサッカーを牽引する存在である日本の指導者のもとでチームを強化する狙いがあるようだ。

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ちなみに、51歳の西ヶ谷監督は、筑波大学蹴球部を経てJリーガーになり、引退後に指導者へ転向。シンガポール代表監督を経て、昨夏からU-23タイ代表監督を務めている。

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