Jリーグは、各クラブが新シーズンに向けたチーム体制などを発表している。
そうしたなか、元日本代表キャプテンで、日本プロサッカー選手会の会長でもある吉田麻也が、Jクラブの契約更新発表について触れていた。
Tokyo FMの『吉田麻也の切り替えて行こう!』で、Jリーグクラブが発表する選手の契約満了や契約更新についてこう述べていたのだ。
「Jリーグでは契約更新のなかでも満了に伴う更新とか、条件を変えて契約期間内に更新するパターンもあるし、12月の段階で来年はないですよと言われて満了というパターンもあって。
これは日本の社会の形式上、次の1年の予算が決まって、そのなかで選手をどうやりくりするかみたいなことがあるので、それはそれで分からなくはないんですが。
ヨーロッパの場合だともうちょっと長いスパンでクラブ経営をしているので、この選手は3年でこれだけ払います…なので、毎年更新しましたとかはなく、そのままこの選手は契約が残っているよねとか、シーズンの途中でも残り半年になった選手は、2年契約を延長しましたと発表するパターンがあるんですけど。
でも、JリーグとかMLSもそうなんですけど、選手側からすると年末年始までどうなるか分からないみたいな。
今年まではあるけど、来年あるかどうかは今年の結果次第で、1部に残留したら次の予算がこれだけあるので、この選手は残せる、残せないみたいな…単年単年でのクラブ経営になってしまっていて、選手にとってはすごく不安定というか、先を見通すことが難しい経験になっちゃってるんですよね。
なので、本当はもうちょっと早い段階で自分の将来が分かるような状況を作ってやってもらえたら、選手にとっては…大晦日とか年の瀬に自分が来年どうなるか分からないのは結構不安じゃないですか。それよりももっと早い段階で通達してあげて、残るにしても残らないにしても将来のプランをもっと早く構築できる形のほうが実際にはいいのかなと思います。
ヨーロッパだと半年前に来年ないよって言われることもあるし、(まだ契約が)1年~2年残っているのに将来有望だったら、さらに2年更新とかもあるので。選手にとっては、そっちのほうが精神健康上いいかなと思います(笑)
僕がちょっとよく分からないのが、Jリーグで契約が残っているのに更新しましたって発表するクラブが結構あって、あれなんで…なんの意味があるんだろうっていうのは、僕にもちょっと分かりません。なので、だれか聞いてください…(笑)
僕自身が今そういう状況なので、どうなるか分からないのは、自分にとっても家族にとってもよくないなと思っているので。僕は今、絶賛就職活動中です!」
吉田はJリーグの名古屋グランパスを経て、オランダ、イングランド、イタリア、ドイツ、そして、アメリカでプレーした経験を持つ。
36歳になった彼はLAギャラクシーで全米制覇を成し遂げたばかりだが、契約は昨シーズン限りだったため、その去就が注目されている。