2025年も三が日が終わり、週明けの6日が仕事始めとなる社会人も多いはず。
そうしたなか、かつて日本代表でキャプテンを務めた吉田麻也が社会人の悩みに答えていた。Tokyo FMの『吉田麻也の切り替えて行こう!』に寄せられたのは、後輩社員ができたものの、気負いが空回りして、仕事のミスを連発してしまったという社会人4年目の方からの相談。ミスを後輩から指摘され、これ以上は失敗できないと精神的に追い込まれつつあるとの悩みに対して、吉田はこう答えていた。
「このミスは確かに落ち込むでしょうね。どんな世界にも自分より上の人って絶対いるじゃないですか。だから、自分の立ち位置を認めることも成長のひとつの大事なポイントだと思っていて。逆にいうと、後輩の存在がすごくいい刺激になっているんじゃないかと思うんですね。
例えば、冨安(健洋)とか板倉(滉)とか、僕が代表にいた時に彼らが成長してきて、彼らに指摘されることはあまりなかったですけど、彼らよりもいいプレーをしなければポジションを奪われるぞという立場だったり、彼らよりいいパフォーマンスをしたい、見せたい気持ちが自分のパフォーマンスを伸ばしてくれたんですよね。
自分の集中力を律してくれて、すごく研ぎ澄まされた感覚があるので、そういう環境に身を置くと自分も成長できるチャンスなんじゃないかなと思うので。
もちろん、ミスして失敗してしまうこともあると思いますけど、もっと大事なのは、ミスから学ぶことだし、素直にそれを受け止めて、次への糧にすることだと思うので。落ち込む必要はないんじゃないかなと思います。むしろ、これが伸びるチャンスだととらえて、ポジティブに月曜日からまた頑張ってほしいなと思います!」
後輩だろうと自分より優れた人間は必ずいるもので、それは成長するきっかけになりうると感じているようだ。実際、日本代表で同じポジションに優秀な後輩たちが台頭し始めた時にそれをバネにして自分のパフォーマンスも上げられたとか。
その吉田は、2024年に山根視来とともにLAギャラクシーで全米制覇を達成。36歳にして初のリーグタイトルを手にしている。