湖北省咸寧市の中級人民法院は13日、賄賂を受け取った罪、賄賂を渡した罪、単位収賄罪、国家以外の職員が賄賂を受け取った罪、国家以外の職員に賄賂を渡した罪のすべてで、有期懲役20年の判決を言い渡された中国サッカー男子代表元監督・李鉄氏の事件について判決を公布した。『国営通信新華社』が報じた。

2020年1月から2021年12月の辞任まで中国代表を率いていた李被告。現役時代にはエヴァートン(プレミアリーグ)でプレーするなど、中国サッカー界を長らくけん引してきた。

中国1部スーパーリーグ・武漢卓爾の監督を務めていた2019年シーズンの八百長疑惑で当局の捜査を受け、2023年8月に起訴されると、今年1月には国営放送『CCTV』が放送した中国サッカー界の汚職に関するドキュメンタリー番組に出演。1000万ドル(約15億2000万円)以上の賄賂を受け取ったほか、約42万1000ドル(約6400万円)の賄賂を手配し、代表監督のポストを手に入れようとしたことなどを明かした。

帰化して中国代表入りした「一流外国人」たち

これらの罪で、中級人民法院は懲役20年の判決を李被告に言い渡した。なお中国では近年、公人の汚職に対する取り締まりが強化されていたほか、サッカー関係者への摘発も相次いでいる。

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