2026年W杯に向けたアジア最終予選で日本代表と同グループを戦っているインドネシア。
イタリアの強豪インテルのオーナーでもあったインドネシアの実業家であるエリック・トヒル氏が、インドネシアサッカー協会会長に就任して以降は帰化選手を積極的に招き強化を進めてきた。
そうしたなか、ベトナム代表も元Jリーガーを帰化させている。
帰化したグエン・スアン・ソンことラファエルソンは27歳のブラジル人FW。2018~2019年にべガルダ仙台でプレーした経験がある。2019年12月からベトナムに居住しており、5年という帰化要件を満たした。
ラファエルソンは昨季24試合で31ゴールを記録し、ベトナム国内リーグ史上最多得点記録で得点王になっていたとか。ベトナム代表に帰化選手が招集されるのは2009年以降で初だそう。
そうしたなか、『baotintuc』は「グエン・スアン・ソンと東南アジアの帰化選手の波を読み解く」という話題を伝えていた。
「ブラジル人ストライカーのグエン・スアン・ソンがベトナム国籍取得手続きを完了し、ベトナム代表チームに貢献する準備が整ったというニュースは、東南アジアサッカー界における帰化選手の熱狂を盛り上げる一因となっている。帰化選手はこの地域のサッカーに大きな影響を与えている。
帰化ストライカーの招集は、ベトナム代表のキム・サンシク監督やファンにとっても朗報である。
選手の帰化政策は、東南アジアの多くのチームに成功をもたらしてきた。シンガポール代表はかつて、地域外の選手たちでこの地域のサッカーを支配していた。
多くの選手がシンガポールサッカー協会によって帰化され、代表チームでプレー。帰化選手グループはシンガポール代表の戦力を大幅に向上させ、東南アジア選手権優勝への道のりに大きく貢献した。
インドネシアもシンガポールと同様の状況を経て、東南アジアサッカーの頂点に上り詰めた。2023年、億万長者のエリック・トヒルが会長に就任し、インドネシアサッカーの帰化の波は『津波』となった。帰化選手のほとんどはヨーロッパでプレーしており、その選手たちはインドネシアを大幅に強化した。
タイサッカー協会も代表チーム強化のため、積極的に帰化選手を獲得している。石井正忠監督のチームは帰化選手4人を擁しており、彼らは多くのチャンスが与えられている」
東南アジアでは帰化選手で代表チームを補強してきた過去がある。
近年はインドネシアが最も顕著だが、ベトナムもその流れに乗るかもしれないということだろうか。