ルーマニアサッカー連盟は、2日に伝説的GKだったヘルムート・ドゥカダン氏が65歳で亡くなったと訃報を伝えた。
「今日、ルーマニアサッカー界はレジェンドであり模範でもあった人物を失った。彼は並外れたGKであるだけでなく、不可能を現実に変えた象徴でもあった。
セビリアでの英雄的なパフォーマンスを通じて、彼はルーマニアをサッカーの世界地図に載せた。我々の思いは彼の遺族、そして彼を愛し尊敬していた人々に捧げられる」
ルーマニア代表でもあったドゥカダン氏は、1986年にセビリアで行われたヨーロピアンカップ(現CL)決勝で、ステアウア・ブカレストを優勝に導く英雄的活躍を見せた。バルセロナ相手にPK戦で4本全てを阻止し、“セビリアの英雄”と呼ばれるようになったのだ。
『Prosport』によれば、近年はいくつかの健康問題に直面しており、2024年9月に開胸手術を受けていたという。
2020年には「手の手術を5回ほど受けた。それから膝の人工関節も入れた…もう手術はうんざりさ!空港を通ると、計器が鳴り響く。この34年間、毎日18~20錠の薬を飲んでいる」と話していたとも。
9月の手術は心臓の問題だったとされているが、その後は元気な姿を見せていた。ただ、体調不良を訴えて土曜日に入院すると月曜午前2時ごろに息を引き取ったという。