2日、JリーグYBCルヴァンカップの決勝が行われ、アルビレックス新潟を下した名古屋グランパスがJクラブの頂点に立った。
朝から雨模様となった国立競技場だったが、チケットは完売し、超満員の中で行われた。
前半は両者のカラーがはっきり出る展開に。新潟がGKから細かくパスをつなげば、名古屋は屈強なDFが跳ね返してからのカウンターを狙った。
ただ新潟にとってはこの最も得意とする形が裏目に出てしまう。
31分、前方の味方に預けようとしたGK阿部航斗のパスがずれ、名古屋のFW永井謙佑に直接蹴り込まれて先制点を献上。永井は42分にもゴールを決め、名古屋がリードを2点に広げる。
しかしクラブ初タイトルがかかる新潟も、71分、途中投入MFダニーロ・ゴメスのクロスを谷口海斗が頭で合わせて1点差に。後半アディショナルタイムには、MF小見洋太がボックス内で倒されてPKを獲得。これを自身が決めて土壇場で追いついた。
壮絶な戦いは延長戦でも続いた。93分、痛恨のPKを献上したMF中山克広が勝ち越しゴールを決めるが、111分、小見がこの日2点目のゴールを決めて同点に。
一進一退の攻防に決着をつけたのは、PK戦の2番手だった。新潟のFW長倉幹樹が枠を外したのに対し、名古屋は今季限りでの退団が決まっているGKミッチェル・ランゲラックが自らゴール。
その他の選手は全員が決めたため、120分間3-3、PK戦5-4で新潟を退けた名古屋が3年ぶり2度目となる栄冠を手にした。
新潟愛は永遠!アルビレックス新潟が「世界」に送り込んだ“最強”日本人6名
名古屋の長谷川健太監督は、ガンバ大阪(2014年)、FC東京(2020年)時代と合わせて3度目の同タイトル獲得。大会MVPにはランゲラックが選ばれている。