スポーツに取り組む学生の「夢を引き寄せる力」を後押し

――次回のW杯はアメリカを含む北中米で開催されますし、この10年でアメリカのサッカー界にもさまざまな変化があったのではないかと思います。

そうですね。2年後には北中米W杯が開催されますし、リオネル・メッシ選手や日本代表に選ばれた吉田麻也選手や山根視来選手なども今はMLSでプレーしている。

さらに言うと、今年のMLSのドラフトでは日本人選手3人が指名されていて、日本人選手の需要も高まりつつある状況なので、きっとアメリカサッカー界への注目は日に日に増していくんじゃないかと思っています。

――今後の事業展望を聞かせて下さい。

就職などの卒業後の進路選択についてはまだまだサポートできるところがあると思いますし、最近は「高校から海外に挑戦したい」という問い合わせも増えてきていて。テニスの錦織圭選手が入学した事で知られるIMGや、バスケットの渡邊雄太選手が通ったセント・トーマス・モア・スクールなど、プロや一流大学を目指すための高校や予備校プログラムの需要も今後は増えていくんじゃないかと思います。

異国の地で過ごした経験は、明日何が起こるかわからない世の中を生き抜く上で役に立つものがあると思いますし、新しいものに遭遇した時の適応能力が磨かれる部分もある。文化や言葉の違う国で身につけた逞しさは、きっと後の人生でもさまざまな好影響を及ぼしてくれるんじゃないかと思います。

――最後になりますが、“チャレンジする人生を歩んだ”現在地への思いを聞かせて下さい。

最近は、サッカー選手だった頃よりも刺激的で、生きているような感覚を味わえているような気がします。自分が成功を掴みにいく喜びもありますが、他の方の気持ちに火を付けて、その挑戦をサポートするのは、それ以上の醍醐味がある。

曲折がありましたけど、自分に合った役割を見つけられてすごく嬉しいですし、現役だった頃よりも今の生活の方が充実していて、楽しさを感じています。

スポーツをやっていた人は、きっと夢を引き寄せる力も凄く強いと思うので、さまざまなものに触れ合って、全てのアスリートが充実したキャリアを歩めるような社会であってほしいと思います。

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