日本サッカー界のレジェンドである本田圭佑が、自身のメンタリティの秘密について語った。
本田は、石橋貴明と三田友梨佳をMCにして新たに始まったスポーツブルの配信『石橋とアスリートが盛り上がって三田』に第一回のゲストとして登場し、これまでのキャリアを振り返った。
本田といえば類まれなメンタリティと勝負強さが真骨頂であるが、石橋はそれを目の当たりにしたことがあったという。
2013年6月4日に行われたアジア最終予選のオーストラリア戦。埼玉スタジアムで行われたこの試合は、引き分け以上で5大会連続のワールドカップ出場が決まる大一番だった。
日本は後半36分に先制を許すが、試合終了間際にハンドでPKを獲得。キッカーを任されたのが本田だった。
「本田圭佑はふかさない。これを決めれば最終予選突破というオーストラリア戦のPK。
目の前で見てたんですけど、場内はこのPKが決まればワールドカップっていうすごい状態になってたんですよ。後半アディショナルタイム、ミスったら…だけど入れれば決まりっていう究極の状況。埼玉(スタジアム)6万人くらいがピリピリしてるの。
6万人が『本田ー!』って言ってる中で(仁王立ちのポーズをとって)ドンッ。GKが動いてるからド真ん中に蹴って(ガッツポーズ)。すごかったですよ」
石橋が説明したようにこの日の埼玉スタジアムには6万2172人の大観衆が詰めかけ、PKの場面では緊張感も最高潮に達していた。
しかし本田はこれを意にも介さず、PKで一番難しいとされる中央上に思い切り蹴り込んだのである。
当時を思い出した石橋は「(心臓が)バクバクしないんですか?」と質問。すると本田は「緊張してないわけではないと思うんですけど…」と前置きしつつその秘密を明かした。
「バクバクすることなんかあります?やってないことをやるならバクバクするのも分かるんですけど、やってることなんで。準備してるわけじゃないですか。想定外のことなんかないですよね、基本。PKでああいう場面で蹴らなあかんことも含めて想定内であるべきだと思います」
日頃から準備をしていたため、緊張はしながらも自信をもって臨むことができたそう。また、「夢やイメージトレーニングでは1000ゴール以上決めています」とも話していた。
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石橋はその後のコーナーでも「『持っている』『決めてくれっていうところで決めてくれる』っていうのはブレない精神力が一番でしょう」と本田の精神力に感嘆していた。