浦和レッズに復帰したMF原口元気が7日に加入会見を行い、ヨーロッパで感じていた複雑な思いなどを語った。

33歳の原口は昨シーズン終了後にドイツのシュトゥットガルトを退団。その後フリーとなり所属先が決まらない状況が続いたが、今月1日に浦和への復帰が発表された。

この移籍に関して、会見に同席した堀之内聖SDは「お互いのタイミングが一致したということに尽きる」とコメント。

原口もそれに同意したうえで「一つの要因だけでなくいろいろなことを考えた上で、自分自身まだ身体もすごくフィットしますし、自分がいい時期に浦和レッズに帰ってプレーしたい思いが強かった」と決断の経緯を語った。

ヨーロッパには2014年の夏に渡り、ヘルタ・ベルリン、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、ハノーファー、ウニオン・ベルリン、シュトゥットガルトと全てドイツの合計5クラブ、ちょうど10年間プレーしてきた。

その経験をどのように浦和へ還元するのかを問われると、「正直、僕がこの10年で伸ばしてきた部分で、多く使える部分はない」と話し、その思いを打ち明けた。

「10年前のプレーのほうが勝負を決めるとか、ドリブルでチャンスをつくるとか(していた)。そういったプレーをJリーグではしたいと思います。

(中略)ドイツでの10年間では、その役割を与えてもらえたシーズンがほとんどありませんでした。バランスを取るようなプレーとか、チームのために走り続けてチームをつなぐようなプレーが多かった。そこをもう一回取り戻す、そういう部分で違いをつくることは大きなトライだと思っています」

ドイツでは強度の高さを身につけ、特に後半はセンターハーフとしてプレーした原口。ユーティリティな選手として日本代表でも重宝されたが、逆にそれが仇となる形で2022年ワールドカップのメンバーから漏れる憂き目にもあった。

そうした経験をしたからだろうか。復帰後は、若い頃の“ドリブラーとしての自分”を取り戻したいと考えているようだ。

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その自信もあるようで、「非常に楽しみですし、自分の身体とかプレー感覚を客観的に見ても、できるんじゃないかと思っているので、僕自身すごく楽しみです」と話していた。

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