4日にトルコ1部の強豪ガラタサライへと期限付き移籍することが決定したナイジェリア代表FWヴィクトル・オシメーン。

今夏はナポリでプレーし続けることを拒否したが、移籍マーケットではチェルシーなどのビッグクラブとの交渉がうまく行かず、サウジアラビアのアル・アハリへの加入も実現せず。

そのためナポリに所属しながらも選手として登録されない状況となったが、わずかに登録期限が長いトルコリーグへ移籍するという結果となった。

しかもそれは「ナポリとの契約を2025年から2027年6月30日まで延長した上、手数料ゼロで貸し出す」という異例のものだったという。なお、給与についてはガラタサライが600万ユーロ(およそ9.5億円)を負担し、残りの400万ユーロ(およそ6.3億円)ほどをナポリが支払うとのこと。

『Tuttomercatoweb』によれば、そのような移籍が実現した理由を代理人のジョルジェ・ガルディ氏が以下のように説明したという。

「考えただけでも狂気の沙汰だ。作戦は金曜の午前0時に始まった。ヨーロッパの移籍マーケットは閉まってしまった。

ヴィクトルが移籍していないのを見て、ナポリに異例の状況があることがわかった。私はクラブに『彼をローン移籍させることは可能か?』と問い合わせたところ、扉を開いてくれた。

私はすぐさまトルコのクラブに連絡を行い、これは逃すべきではないチャンスだと伝えた。ただ、物事はすべて迅速に行う必要があった。

48時間以内にすべてを終える必要があった。そしてガラタサライは非常に熱心に許可を出してくれたし、ヴィクトルとも話し合ったあとで前向きになってくれた。

ガラタサライは重要なクラブだ。オシメーンはそこでプレーすることが名誉だと知っていた。オカン・ブルク監督ともビデオ会議を行い、彼を使うために4-2-3-1から4-4-2にシステムを変えたいとも言っていた。

すべては48時間以内に終わった。私は会長のプライベートジェットでヴィクトルや彼の家族を迎えにナポリへ行き、そしてトルコへと戻ってきた。その空港には大勢のファンが集まり、その熱狂ぶりは信じられないほどのものだった。

契約は複雑で、すべてをすぐに終わらせるのは大変だったが、ヴィクトルのオープンな態度にとても助けられたよ」

奇妙な理由で破談になった移籍トップ12

トルコリーグの移籍マーケットは9月13日まで開いているものの、ヨーロッパリーグの登録期限が4日になっていたことから、ギリギリで契約をまとめなければならなかったとのこと。

ガラタサライはアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディが負傷のためにあと1ヶ月ほど離脱することが予想されているため、ストライカーを獲得することが求められていた状況だったという。

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