昨年11月にバーンリーのアカデミー監督に就任したデイヴ・ロングウェル氏が、前代未聞のトラブルで辞任を余儀なくされたようだ。
バーンリーは昨季限りでヴァンサン・コンパニ前監督(現バイエルン・ミュンヘン)が辞任し、今夏スコット・パーカー氏を新指揮官に迎えていた。
『The SUN』によれば、ロングウェル氏はそのバーンリーのトップチームの現状と価値を分析・評価するレポートを代理人に送るつもりが、誤ってアカデミーの選手たちのWhatsapp(LINEのようなメッセージアプリ)に送信してしまったという。
そのためU-21の選手たちからトップチームに報告が上がり、ロングウェル氏はチームを離れざるを得なくなってしまったとのこと。
ロングウェル氏のレポートには以下のように書かれていたそう。
「コスト、負傷、年齢など主観的な要素が非常に多いため、トップチームの現状を数値化するのは簡単ではない。
ヴィニー(コンパニ監督)のことだけではなく、チャンピオンシップ(2部)で多くの選手と契約し、昇格したあとも多くの補強をした。苦戦したために1月も獲得を重ね、今夏もそうなった。
しかしながら、大きな問題はチームが費やした金額に見合った選手を獲得できておらず、さらにヴィニーが去ったことで彼が獲得した選手に混乱が残されていることだ」
また、各選手についてもかなり辛辣なレポートが書かれていたとのこと。ちなみに高評価を受けていた数少ない選手はGKジェームズ・トラッフォード、ジョッシュ・ブラウンヒル、ジョッシュ・カレンらだそう。
マヌエル・ベンソンは「怠惰で態度が良くなかったので衰退した。彼の移籍を引き止めたことは間違いであり、売却してお金に変えるべきだった」。
マイク・トレゾールについては「1400万ポンド(およそ26.5億円)もかかった選手なのに全然良くない。昨季はほとんどプレーしなかったし、軽薄で態度も悪い。お金の無駄遣いだ」。
アミヌ・アル・ダヒールは「プレミアリーグでは実力不足。本当に苦戦して退場したあとは二度とプレーしなかった。イングランドでは痩せすぎで弱すぎる」とのこと。
他にもルーク・マクナリーは「奇妙な運動能力」、ハンネス・ドゥルクロワは「ゴミで下手」、マイケル・メロンは「怠け者」、ダルコ・チュルリノフは「大惨事で気が狂った男。チームから出ていってほしいから貸し出している」とバッサリ切っていたそう。
ロングウェル氏はスコットランド出身の指導者で、セント・ミレンのアカデミーからキャリアをスタートしたという。それから米国に渡ってオーランド・シティ、ニューヨーク・レッドブルズで育成に関わり、シュルーズベリー・タウンを経て昨年バーンリーに加入していた。
バーンリーのアカデミーでディレクターを務めているポール・ジェンキンス氏は月曜日に下部組織の選手の保護者全員に手紙を送り、ロングウェル氏の辞任を受け入れたことを報告したという。