日本サッカー協会(JFA)は21日、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督が、契約満了に伴い退任することになったと発表した。
池田監督は1970年10月4日生まれの53歳。選手としてJリーグ創世期の浦和レッズでプレーし、1996年に引退した後は浦和で指導者の道へ。
その後アビスパ福岡のコーチを経て、2017年にU-19日本女子代表監督に就任。アンダー世代の女子代表の指揮官として実績を残し、2021年にはなでしこジャパンの監督に就任した。
自ら指導してきた選手たちとともに、2023年の女子ワールドカップ、2024年のパリ五輪ではいずれも準々決勝へ進出。一方で、両大会において“ベスト8の壁”を破れなかったため、去就が注目されていた。
以下は関係者のコメント。
なでしこジャパン 池田太監督
「就任してから2年11ヶ月、なでしこジャパンとして一緒に戦ってきてくれた選手、スタッフ、そしてサポートしてくださったパートナー企業の皆様、温かく、熱く応援してくださったサポーターの皆様に感謝の気持ちを伝えたいです。ワールドカップ、オリンピックという世界大会を通して、チームとしてできることを増やし、成長してこられたと思います。なでしこジャパンとしてさらに上に進み、選手と共にここから先の景色を見たかったです。なでしこジャパンがこれからも多くの人に勇気と感動を届け、子どもたちの夢見る場所であるよう願っています。ありがとうございました。」
日本サッカー協会 宮本恒靖会長
「池田監督には2017年にU-19日本女子代表の監督に就任していただき、2018年のFIFA U-20女子ワールドカップで若い選手たちを率いて初優勝をもたらしてくれました。2021年からはなでしこジャパンの監督として世界一を目指す選手たちを継続して成長させてくれました。パリオリンピックでは優勝したアメリカに惜しくも延長戦で敗れ、ベスト8で大会を終えることとなりましたが、池田監督のマネジメントによりチームとしての結束が生まれ、厳しい戦いを勝ち切る姿を幾度となく見せてくれました。池田監督のもとで経験を積んだ選手たちが、これからの日本の女子サッカーをより発展させていってくれると信じています。池田監督には今後も日本サッカーの発展に力を貸していただければと思います。太さん、本当にありがとうございました。」
池田監督の後任は未定。ただ、なでしこジャパンは10月26日(土)に国立競技場で親善試合を行うことが決まっており、近いうちに発表されるとみられる。