1日、アメリカのドナルド・トランプ前大統領が女子スポーツから“男子選手”を排除することを宣言した。
トランプ前大統領は自身のSNSで、パリ五輪で行われた女子ボクシングの映像をシェア。
同日、ボクシング女子66キロ級2回戦ではイタリアのアンジェラ・カリニ選手とアルジェリアのイマネ・ケリフ選手が対戦したが、カリニ選手が46秒で棄権。カリニ選手は試合後、「違和感を感じた」と涙ながらに語った。
アルジェリアのケリフ選手はこれまで2度五輪に出場しているが、昨年の世界選手権では性別適格性検査に合格しなかったため失格となっていた。
11月5日に選挙を控えるトランプ前大統領は、この試合の動画とともに「私は男性を女子スポーツから締め出す!」と綴った。
女子サッカー大会で「トランスジェンダー5人のチームが全勝でチャンピオン」に賛否両論“公正ではない、危険だ”
ケリフ選手はいわゆるトランスジェンダーではないとされているが、サッカー界でも近年トランスジェンダーを巡る問題は起きている。
昨年の女子ワールドカップにはカナダ代表のクィン選手がトランスジェンダー選手として初めて出場。オーストラリアでは今年、女子の大会でトランスジェンダー5選手を含むチームが全勝でチャンピオンとなり、物議を醸していた。