東北地区大学リーグ1部第8節東北大(宮城)vsノースアジア大(秋田)戦が27日に仙台市青葉区内で行われ、東北大が5-1でノースアジア大に圧勝した。前半6分に相手フリーキックから先制されるも、粘り強い守備から素早いカウンターにつなげて東北大の攻撃がさく裂!5得点を奪って後半戦に向けて好スタートを切った。
快勝劇だ。ノースアジア大に序盤先行される形になったが、持ち前の粘り強い守備で相手を疲弊させて走力で上回った。前半27分に同点にすると、後半は集中を切らさずに攻守一体の連動で相手を圧倒して一挙4得点奪取とノースアジア大を一蹴してみせた。
この日1得点2アシストと攻守の核として大活躍したMF池田賢永主将(3年、静岡・沼津東高)は「後半の得点ラッシュで終わってみれば5-1。総理大臣杯からの連敗がやっとストップできて安心しました。ノースアジア大とはいつも均衡した試合になるので、こういう相手に対して勝てたのはリーグ戦の順位的にも大きいですし、自信にもつながると思います」と胸を張った。
リーグ戦前期はノースアジア大に4-3と接戦を制したが、リーグ戦後期は同じ相手に5-1と大勝したためチーム力の向上を証明。自信がつく白星を手にした東北大イレブンの喜びもひとしおだ。
この日はスーパーサブの活躍も光った。サイドからゴールへと駆け上がるFW長谷川泰史(3年、青森・八戸高)がMF太田福蔵(2年、東京・暁星高)のパスに合わせて、相手守備網を突き破るようにラインブレイク。ゴール前では冷静に左足を振り抜き、4得点目を挙げた。長谷川にとってキャリア初となる待望の東北1部初ゴールに喜びを爆発させた。
背番号9は「トップの試合だとこれが初ゴールです。めちゃくちゃうれしいです!これまでずっと結果を出してこれなかったので、サブで出場してもなかなか試合の流れに入れなかったり…。(試合に)入ってからチームの流れを悪くするようなプレーもありました。なかなか後半で試合に入れないことが多かったんですけど、きょうは冷静に頭を動かして決められたので良かったです」と満面の笑みを浮かべた。
これまでスーパーサブとして起用され続けてきたが、大学3年目にしてやっと待望の結果を手にすることができた。控え選手の実力も向上しており、現在の東北大は常勝軍団の仙台大や昨季東北勢として初となる大学日本一に輝いた富士大相手でも渡り合えるチームへと成長しつつある。
池田主将は「チームとしての今シーズンの目標は総理大臣杯が(4位に)終わってしまったので、リーグ戦3位以上を目指しています。3位以上ということでインカレの出場も目指しています。毎年、仙台大、富士大、八戸学院大の上位3チームが変わらないので、そこの均衡を破りにいきたいと思います。戦い方次第では均衡した試合に持ち込むこともできるので、後期はそういったゲームで勝ち切れるようにしたいです」と上位進出に向けて意気込んだ。