ついに開幕したパリオリンピック。
元日本代表DF吉田麻也は、2008年北京、2012年ロンドン、2021年東京大会と3度の五輪出場経験を誇る。彼は『Tokyo FM』の「吉田麻也の切り替えて行こう!」で、選手村での思い出を聞かれるとこんな話をしていた。
「五輪の経験といえば、僕です(笑)僕とネイマールがサッカーでは一番出場数が多いということで、なのにメダルをとっていないということで、ちょっと申し訳なさもあるんですけども…。
とはいえ、サッカーは、選手村とあまり縁がないんですよ、実は。
というのも、基本的にどの競技も首都で開催されるんですけど、サッカーは同じスタジアムで何回もできないので、地方で試合が開催されて、少しずつ都市部に近づいていくという形になるんですよね。
だから、ロンドンの時も、マンチェスターとか、カーディフとか、ニューカッスルとか、色々なところでやりながら、ちょっとずつロンドンに近づいていくみたいな感じだったし。東京(大会)は関東周辺で、特にホスト国というのもあって、立地はよかったんですけど。
そんなこんなでサッカーは準決勝くらいからじゃないと選手村には入らないんですよね。
選手村って意外に広すぎて大変なんですよ、移動とか。ご飯を食べに行くのにも結構時間がかかるとか、練習行くのにも時間がかかるとか、色々大変で。他の競技とももちろん顔を合わせるので、挨拶をしたりとか、気を遣ったりするのも、なかなか選手の大会中のストレスになりうるなぁというところなんですけど。
サッカーは基本的にいつもの代表戦と変わらないような、ホテルが宿舎で、そこからトレーニングをしたり、ご飯もホテルのフロアを変えるだけですぐに食べに行けるので、実はサッカーのほうが楽なんじゃないかという噂もあるんですが。
日本代表は、基本的にいつも選手村の近くに日本代表が使える施設みたいのを作っていて、そこで日本食を食べたり、持って帰れたり、治療やリカバリーができたりっていう施設があるんですよ。だから、たぶん今回もパリにそういうところを用意してるんじゃないかなぁ。
僕がロンドンに行った時は、それまでは2人部屋で快適にホテルで暮らしてたんですけど、選手村に入った途端に4人部屋で2段ベッドになって、めちゃくちゃ窮屈で。しかも、ご飯に行くのにも、30分近くかかるみたいな。そんな感じだったので、これ本当に選手村に入らないほうがいいなみたいな感じではありました」
サッカーは事情によって、選手村に入ることが自体が少ないと解説。ロンドン五輪で日本は準決勝に進んだが、選手村では部屋の狭さや移動の大変さを感じたとか。
なお、今大会の選手村は、五輪で14,250人、パラリンピックで8,000人のアスリートを収容し、1日最大で6万食が提供されるとのこと。