鹿島の変化に思うこと

――鹿島はスイス人監督レネ・バイラーさん(現スイス1部セルヴェッテFC監督)の就任や、ナイジェリア出身のブレッシング・エレケ選手の獲得などブラジル人路線から新しい挑戦を始めました。いままでは監督が外国人ならブラジル人、選手もブラジル人かアジア人選手枠の関係で韓国人選手を獲っていましたけど、アフリカ、ヨーロッパ出身の方がクラブに加わることは、かなり大きな変化だと思います。20年近く鹿島で働いていた石井さんとしてはこの変化をどう受け止めていますか。

外から見た感じでは「こういう方向に進んでいくんだ」と、ただ思っていました。そこは、現段階で成功していたわけではないので。だからそれが「良かったのかな?」と思っています。

あとヨーロッパのほうに振れていくと、「ジーコさんとの関係もどうなっていくんだろうな?」と外から見て思っていました。

――変化としては満さん(鈴木満さん)がフットボールダイレクター(強化責任者)から強化アドバイザーに移られました。外から見て、組織の内部構造の変化はどう捉えていますか。

いま世の中の変化が早いので、そういうタイミングでそういう形になったんだろうなと思います。満さんも現場に近いところから離れていますけど、クラブの中には多分いると思うので。

だからそういう点では、引き継ぐというところで、吉岡(宗重フットボールダイレクター)さんに任せるという形になったんじゃないかなと思います。うまく後任の人がしっかり方向性を付けてやっていけばいいんじゃないかと思っています。