20日に行なわれたEURO2024のグループステージ第2節、スペイン対イタリアのビッグマッチは1-0という結果で終了した。

15日にアルバニア代表を相手に逆転勝利したイタリアであるが、この試合ではスペインに圧倒される展開が続き、55分にカラフィオーリのオウンゴールで失点。

それからもなかなか大きなチャンスを作れず、試合を通して4本しかシュートを打てず。ドンナルンマのビッグセーブに助けられなければもっと失点していたと思われるような内容での敗北となった。

『Sky』や『AS』によれば、イタリア代表を率いているルチアーノ・スパレッティ監督は試合後に以下のようなコメントを残していたという。

「それほどガッカリはしていない。最初から、彼らのほうが我々よりも遥かにシャープであることは明らかだったしね。同じスピードで反応できなければ、すべてがより困難になる。

スペインが素早く攻撃を仕掛ける能力を持っているのなら、その難しさは2倍になるよ。

単純な分析ではあるが、彼らの選択、プレッシャー、連携が我々よりも速かった。結局のところ、我々が彼らほど鋭くなかったということだ。

足が動かない、選手間の距離が適切ではないのであれば、精神力だけで抗うのは限界がある。我々は常にスペースを開けさせられ、ボールを奪い返してもすぐに失ってしまった。我々の選択は正確ではなく、反応は常に少し論理性を欠いていたよ。

我々は立ち直り、今日見た状況に対して正しい判断を下す能力を身につける必要がある。

異なる戦術的決定を下してチームをよりコンパクトにすることができたかもしれないが、彼らは我々よりも遥かに素早く動き、素早く反応していた。その差はあまりにも明白だった。

これはフィジカル的な状況だと考えている。我々は精神的には調子が良かったし、いいパフォーマンスも見せていた。相手が良いサッカーをするチームだったので、ボールを扱う能力も優れていることを見せつけなければならなかったが、しかし相手は遥かに鋭くスピーディーだった。それが問題を引き起こした。

アルバニア戦ではすぐに失点したし、今回もスタートは悪かった。我々は試合をコントロールしてスペインと同じようなポゼッションを取ろうとしたため、守備に苦労した。それができなかったから、すべてが困難になったのだ。

あれだけの技術とサッカースタイルを持つ相手に、我々はなにもできなかった。ボールポゼッションの優位性によって、我々に何もさせなかったのだ。

スペインはとても良いサッカーをするチーム。我々はみんなそれを真似したいと思っている。彼らは勝利に値した。わずか1点の差だったがね。我々がゴールに迫れたのは最後の20分だけだった」

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スパレッティ監督が狙ったのはスペインを相手に「スペインの戦術をやり返す」ことだったようだが、スタートからテンポとスピードで勝る本家の攻撃に対応できなかったという。

なお、イタリア代表はこのあと24日にグループステージ第3節のクロアチア戦に臨む予定となっており、勝点を獲得できれば決勝トーナメント進出が決定する。

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