19歳だった2019年に1.272億ユーロ(現レートで215億円)もの移籍金でベンフィカからアトレティコ・マドリーに引き抜かれたポルトガル代表ジョアン・フェリックス。
彼はもともとポルトのユースチームにいたが、いくつかのチームを経て、ベンフィカユースに移った選手である。
『A Bola』によれば、フェリックスは13歳の頃にサッカーをやめる寸前だったが、ベンフィカに救われたという話を明かしたという。
「13~14歳の頃は、とても大きな選手やとても小柄な選手がいた。自分は小さいほうだった。
それ以前の僕はチームの注目選手のひとりだったけれど、2年するとプレーするチャンスが減った。みんなが成長した一方で僕は小さいままだったからね。
僕は身長5フィート(152cm)で、痩せっぽちだった(現在は181cm)…その2年で僕はベストではなくなっていた、プレーできなかったからね。
(プレーできなかったことで落ち込み)サッカーを諦める寸前だった。
父にもうプレーしたくないと伝えたんだ。父と同じようにハンドボールをやるってね。彼はポルトにいたけれど、関係なかった。
当時、ベンフィカは僕の弟を欲しがっていた。彼はとても優秀だったからね。
父は彼らに伝えたんだ。『ジョアンはポルトを退団し、あなた方の街(リスボン)でプレーしたがっている』とね。彼らは僕を同じパッケージに含めたので、僕は弟と一緒にベンフィカに行った。つまり、僕が行けたのは弟のおかげなんだ」
4歳年下のウーゴ・フェリックスも兄と同じようにポルトのユースからベンフィカに移った。当時は弟のほうが評価が高く、兄フェリックスは弟との抱き合わせのような形でベンフィカに拾ってもらったそう。
なお、現在20歳になったウーゴは、小久保玲央ブライアンと同じベンフィカのリザーブチームでプレーしている。