ハラルト・シューマッハー

国籍:ドイツ

ハラルト・シューマッハーはゴールキーパーとして時代を先取りした選手だった。トレーニングでも陸上競技ややり投げ選手とともにセッションを行ったとされている。

通常のペナルティキックに対して強かったわけではないが、印象に残るPK戦を演じた。それは1982年のワールドカップ準決勝フランス戦だ。

彼は試合中にパトリック・バティストンと接触して脳震盪を起こし、さらに歯も2本を折っていたが、2本のシュートを止めて西ドイツを決勝へと導いた。

また1986年のワールドカップ準々決勝のメキシコ戦でも、相手ホームの大観衆に大きなブーイングを受けながら2本のペナルティキックを止めている。

リカルド・ペレイラ

国籍:ポルトガル

ポルトガル代表の「異端児ゴールキーパー」として知られたリカルド・ペレイラ。彼も通常のペナルティキックで傑出した存在ではないが、PK戦では全く別の選手になった。

2003年のUEFAカップ準々決勝ではボアヴィスタの守護神として1本をセーブし、マラガを撃破して勝利に貢献した。

そして2004年に行なわれた自国開催のEUROではイングランドとの準々決勝で印象的なプレーを見せる。サドンデスに突入した瞬間に手袋を外し、ダリウス・ヴァッセルのシュートをセーブ。

さらにその直後に自らペナルティスポットに向かい、豪快にシュートを叩き込む。そして試合の勝利を導いた。

そしてその2年後のワールドカップでもイングランドと準々決勝で対戦し、3本ものPKをセーブして勝利に大きく貢献している。