かつてオランダで期待される存在だったクインシー・プロメス。親族への刺傷事件で有罪判決を受けた後、コカイン密輸でも懲役6年をオランダで宣告された。
ロシアのスパルタク・モスクワでプレーしていた彼は国際指名手配されたものの、オランダとロシアに引渡し条約がないために拘束されず。
だが、今年2月に滞在先のUAEの空港で身柄を確保された。オランダが身柄引き渡しを求めるなか、現在はUAEの刑務所に収監されている。プロメスらが密輸したとされるコカインは1363キロで末端価格は6500万ポンド(124億円)ほどにもなるとか。
『De Telegraaf』によれば、彼が現在収監されているUAEの刑務所は過酷な環境にあるという。
二段ベッドが備え付けられている6人用の監房には、床で寝るなどして最大で20人が収容されることもあるとか。果物や野菜は提供されず、週3回許されている運動も器具は使用できない。他の囚人と一緒に監房の外にあるテレビを見ることが許されるというものの、巡回する看守がほとんどいないために性的暴行が日常茶飯事になっているほか、強力なエアコンのせいで凍えるような寒さだそう。また、常に頭を剃る必要があり、髪を伸ばすとテレビ視聴禁止や電話禁止などの罰を受けるとか。
プロメスはオランダでの実刑を避けるために、UAEからロシアへの身柄引き渡しを求めているとのこと。