U-23日本代表は25日、4月のパリ五輪最終予選前最後の強化試合として、すでにパリ五輪出場を決めているウクライナと北九州スタジアムで対戦した。

3日前のマリ戦では先制しながら1-3の逆転負けを喫した日本。ウクライナ戦はマリ戦からスタメン10人入れ替えてきた。

GKは小久保玲央ブライアン。DFは右から関根大輝、鈴木海音、馬場晴也、大畑歩夢と並び、中盤はアンカー気味にキャプテンの藤田譲瑠チマ、右のインサイドハーフ気味に松木玖生。

トップ下的な左インサイドハーフには今季J1で4ゴールを決めている荒木遼太郎が入り、右サイドはマリ戦にも先発した山田楓喜、左サイドは10番の佐藤恵允、1トップは染野唯月が務めた。

相手のウクライナは4-4-2のシステム。最終ラインからGKを交えて徹底的にビルドアップし、前4人に縦パスが入ったところで一気にスピードアップするスタイルだ。

日本は序盤から大岩剛監督のもとで積み上げてきたプレッシングスタイルを展開。ウクライナに圧力をかけながら高い位置でボールを奪い、ゴールへの高い意欲を見せる荒木を中心にシュート本数を重ねていく。

前半は無得点に終わったものの、後半開始早々の48分、荒木のコーナーキックからニアで関根がフリックしたボールを佐藤が押し込み、待望の先制点を手にする。

その後も選手を入れ替えながらペースを握り続ける日本。昨年たびたび行った欧州遠征のように、組織的で丁寧なビルドアップしてくるチームに対しては戦い方がかみ合い、強豪相手でも互角以上の戦いを演じてきた。

迎えた76分、佐藤が中盤でボールを奪うと、カウンターから最後は入ったばかりの田中聡が鮮やかなフィニッシュ。流れの中からもウクライナゴールをこじ開けてみせた。

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試合はそのまま日本が2-0で快勝。“ラストマッチ”で白星を手にしたチームは、いよいよ来月、パリ五輪最終予選「U23アジアカップ2024」に臨む。

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