イングランドの2部にあたるフットボールリーグ・チャンピオンシップで上位を争っているレスター・シティが、プレミアリーグから財務違反で告発された。
昨季プレミアリーグから2部に降格したレスター・シティは、現在フットボールリーグ・チャンピオンシップで昇格圏内の2位につけている。
しかしながら、もし今季昇格を達成したとしても、プレミアリーグでは「勝点を剥奪された状況からスタート」になってしまうようだ。
『The SUN』などの報道によれば、レスター・シティはプレミアリーグを戦っていた最後の3シーズンにおいて財務規定に違反していたことが明らかになったとのこと。
プレミアリーグでは3シーズンの損失額が1億500万ポンド(およそ170.7億円)、1シーズン平均でおよそ3400万ポンド(およそ55.3億円)程度を超えることが禁止されている。
昨季の財務結果についてはまだ発表されていないが、レスター・シティは2021年から2022年夏までの12ヶ月で9250万ポンドの損失を計上しており、余裕のない状況となっていた。
そして今回イングランド・プレミアリーグはレスター・シティの財務規定違反を確認したとし、さらに監査済みの財務報告書を提出しなかったとも報告し、独立委員会に告発を行ったとのこと。
これにより、もしレスター・シティがプレミアリーグに昇格した場合、エヴァートンやノッティンガム・フォレストと同じように勝点が剥奪される可能性が高いという。
なおプレミアリーグとフットボールリーグ・チャンピオンシップはルールが異なるため、昇格できなかった場合は適応されないが、レスター・シティは同時に2部から4部を統括するEFLからも財務問題で捜査を受けており、他の罰則を受ける可能性もある。
かつて岡崎慎司や阿部勇樹が所属したことで知られるレスター・シティは、現在2部で37試合を終えて26勝4分け7敗と好調で、リーズ・ユナイテッドに次ぐ2位につけている。監督を務めているのはかつてイタリア代表でプレーした名MFエンツォ・マレスカだ。