かつてアヤックスなどで活躍したオランダ代表FWクインシー・プロメスが、UAEのドバイで逮捕されたとのこと。
クインシー・プロメスはオランダ代表として50試合に出場した32歳のアタッカー。2011年にトゥウェンテの下部組織からトップへ昇格し、2013-14シーズンに11ゴールを決める活躍を見せて話題を集めた。
その後ロシアリーグの名門スパルタク・モスクワへと移籍してゴールを量産し、さらにセビージャとアヤックスでも活躍。ヨーロッパでも有数の「点を取れるウインガー」として評価を高めた。
しかし2021年からは再びロシアに戻り、現在までスパルタク・モスクワでプレーしていた。
彼は2020年12月に親戚を刺殺したとして逮捕されており、さらにその事件の捜査の中で確認された電話の通話記録から「プロメスが麻薬密売や密輸に関わっている証拠」が発見されることになった。
刺殺事件に関してはのちに加重暴行罪に格下げされて18ヶ月の懲役刑を言い渡されており、控訴審が進められている一方、民事裁判では賠償金の支払いが命ぜられている。
そして先月にはアムステルダム裁判所で彼の審理が行なわれ、1350kgという膨大な量のコカインをブラジルから輸入しようとしたとして懲役6年の実刑判決が言い渡されていた。
プロメス自身はオランダと犯罪者引き渡し条約を結んでいないロシアを拠点としていたことから、「帰国しない限りは逮捕されない」と考えていたとされる。
ところが今回『AP』が伝えたところによれば、プロメスはUAEのドバイで身柄を拘束されたとのこと。
プロメスはスパルタク・モスクワのトレーニングキャンプでドバイを訪れたあとクラブに戻っておらず、中東で贅沢な生活を送っていたそう。
ただオランダ当局の要請によってUAEの当局が動き、プロメスはついに逮捕されることになったという。