日本代表への覚悟
Qolyでは、小川が横浜FCに所属していた2022年10月にインタビューを実施している。当時J2でゴールを量産していた彼にはワールドカップを控える代表への待望論があり、その質問をぶつけるとこのような答えが返ってきた。
「(日本代表の)一番前は固まっていない感じがあります。見てて『難しいだろうな』と思うこともありますけど…僕でも全然そこのポジションを担うというか、それぐらいの覚悟はありますしできる自信もあります」
日本代表は近年スピード型の選手を重用しており、大型の選手が選ばれていない現実がある。
それについても、「スピード型の選手が結果を残して代表に上り詰めただけであって、僕自身が結果を出してそこまで行けば、大型の選手がFWで起用されることも全然あると思う。そこは結果を出したもん勝ちかなとは思いますね」と意に介さなかった。
大迫勇也の後継者に
小川は中学生の頃まではトップ下でプレーしており、父親の指示でとにかく両足でのシュートを練習していたという。それが彼の高い決定力に繋がっているようだ。
また、参考にしていたのはあの選手だったという。
「小さい頃はそんなにいなかったですけど、年齢が上がっていくにつれて日本だったら大迫(勇也)選手のプレーを参考にしていました。『キープできて、点を取れる』のが本当に良いフォワードだと思ってたので。大迫選手や海外ならレヴァンドフスキやルイス・スアレスを参考にしてます」
【インタビュー】横浜から世界へ!小川航基の目に映る「今の日本代表」 そこに向けた自信と覚悟が頼もしすぎる
代表の名波浩コーチは、自身をジュビロ磐田に誘ってくれた恩師になる。恩師のもと、近年の代表に欠けていた高さとポストプレーという武器で新たな景色を見せてくれるだろうか。
インタビューの最後に小川は力強くこう語ってくれた。「僕のストーリーというか僕のサッカー人生はここからどんどん上に登っていくと思っている」。
26歳になった大器の新しいストーリーに期待しよう。