ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーする田中碧。
9日に行われたハンブルガーSV戦にフル出場し、2-0の勝利に貢献した。チームが逆転昇格に向けて大きな勝点3を手にするなか、現地での評価が高まっている。
『Bild』は、「謎に包まれていた日本人が今やトップパフォーマーに。田中はついにフォルトゥナのボスになった。デュッセルドルフで最強の選手のひとりだ」と誉めちぎっていた。
この半年ほど、フォルトゥナのファンたちは田中に頭を悩ませていたという。日本代表で活躍する一方、クラブでは平凡なプレーを連発していたためだったが、いまやそれは変わったそう。2024年に入ってからは常に好パフォーマンスを見せており、ハンブルガー戦では「体調不良で試合後に吐くほどだったが、多くのボール奪取と素晴らしいパスで中盤のボスに君臨した」とのこと。
ダニエル・ティウヌ監督は田中が覚醒した理由についてこう話しているそう。
「彼の仕事をよりはっきりさせた。我々のサッカーはポゼッションと縦へのプレーであり、ボールを回すことではない。ボールをAからBに押し出すことは、49歳の私にもできることだ。我々はそれを変えた。碧は成長している。
ハンブルガー戦では気概を見せた。彼が1部リーグでプレーしたいことは分かっている。でも、移籍期間に他のクラブが彼を獲得することもなかった。彼はそのためにもっとやらなければならない。それは我々の助けにもなる」
フォルトゥナは現在2部4位だが、3位ハンブルガーとの勝点差は1ポイントだ。