北朝鮮との激闘を制し、今夏のパリ五輪出場を決めたなでしこジャパン。

ピッチ外を含め厳しい状況の中で0-0の引き分けに持ち込んだ第1戦と、ホーム国立で2-1と勝ち切った第2戦。18歳のDF古賀塔子はその両試合に出場した選手の一人だ。

第1戦では怪我で長期離脱となった遠藤純の代わりに4-3-3の左サイドバックで出場。「なでしこの冨安健洋」と評されるほどセンターバックとして高い能力を持つ古賀だが、左サイドバックでプレーするのは初めてだったという。

「本当に初めてやるポジションで、見える景色ややり方も違っていて難しい場面がたくさんあったんですけど、守備のストロングを出す…1対1で負けないところだったりはできたんじゃないかなと思います」と第1戦を振り返る。

一つ前に入っていた植木理子も本来はストライカー。左サイドの連携がスムーズさを欠いたことは否めなかったが、それでもセットプレーを含め個としての強さを発揮。劣勢の試合での無失点に貢献し、第2戦へとつなげた。

そしてこの日は、1点リードで迎えた終盤89分から北川ひかると交代で出場。「人に強く、1対1で負けないようにと言われていました」と、そのまま左サイドに入って守備を固める役割を担った。

「チームとして絶対にやらせないという一人一人の気持ちは相手よりも強かったですし、絶対に90分で決めるという思いは皆あったと思います」

18歳ながらDFとしての総合力はなでしこジャパンの中でもすでに上位。この試合でも守備だけでなく、相手のプレスを見極めながらドリブルで相手陣までボールを持ち運びチームを助けるシーンがあった。

「オリンピックはずっと目標にしていた舞台なので、それを自分の手で掴めたのはとても嬉しいです」と喜びを語ったが、本大会ではメンバーが18人に絞られる。「チームに帰っても自分のストロングポイントを伸ばしつつ、ビルドアップの面で他の選手と違いを見せられるようなプレーを意識していきたいと思います」

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JFAアカデミー福島から今年1月、オランダ1部のフェイエノールトへ加入。パリ五輪開幕まで“まだ”5ヶ月近くあるだけに、伸び盛りの18歳から目が離せない。

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