28日に行われたアジア最終予選で北朝鮮に勝利し、パリ五輪への出場権を獲得したなでしこジャパン。試合後、守護神の山下杏也加が囲み取材に応じた。

日本は前半に高橋はなのゴールで先制したが、前半終了間際には北朝鮮に左サイドを崩される場面があり、チェ・クムオクが放ったシュートは決まったかと思われた。

だがGKの山下が飛びつき、ラインぎりぎりのところでボールを弾き出すことに成功。結果的には勝敗を分けるほどのビッグプレーだった。

「(試合前の)アップの時から何か変なスイッチが入っていた」という山下。

ビッグセーブの場面は「このボールスピード(シュートスピード)だったら大丈夫かな」と意外と余裕もあったようで、「そのままファーポストのほうに流れてくれたのが良かった。セカンドボールのほうがやばいと思ってました」と弾き出した後のプレーに危険を感じていたことを明かした。

この試合ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が採用されていなかった。ルール上では、ボールがラインを完全に割らなければゴールとは認められない。

山下は「3分の2はゴールの“こっち側”というか入っていたので問題ないかなのかとは思ってます」と振り返り、「副審が変にゴールって(旗を)上げないようにアピールはしてました(笑)。第1戦の審判は判定にムラがあってストレスを感じていました。今日の審判はちゃんと正しい判断をしてくれて良かったなと思ってます」と話した。

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インターネット上ではこのプレーに対し、2022年ワールドカップで起きた『三笘の1ミリ』になぞらえて『山下の1ミリ』などと話題に。JFAの田嶋幸三会長は「15ミリだったね」とコメントしている。

これについて山下は「(田嶋会長は)上手ですね。何かでなでしこが注目されるのは一番嬉しい」と喜びつつ、「そうならないようにするのが仕事なんですけど」と謙虚に答えていた。

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