シンガポールサッカー協会は1日、「小倉勉氏をA代表監督、U-22代表監督に招聘した」と公式発表した。

小倉勉氏は1966年生まれの57歳。選手としての経験はないものの、ドイツでの指導者修業を経てジェフユナイテッド市原・千葉でコーチなどを務め、2005年から長く日本代表のスタッフを務めた。

イヴィチャ・オシム監督や岡田武史監督の下でアシスタントとして現場を支えたほか、ロンドン五輪でもヘッドコーチとして4位入賞という結果を残している。

またその後はJリーグの大宮アルディージャ、ヴァンフォーレ甲府、ジェフ千葉、そして横浜F・マリノスでスタッフを務め、2022年からは東京ヴェルディのヘッドコーチに就任していた。

そして昨年のシーズン終了後に退任し、シンガポールへと渡って代表を統括する総監督のような立場となっていたが、今回西ヶ谷隆之監督の解任に従ってそのポストを任されることになったという。

【関連記事】橋岡大樹で6人目!「プレミアリーグに挑戦した“東アジア出身のディフェンダー”」

シンガポール代表は2022年に行われたAFF東南アジアカップ(三菱電機カップ)でグループステージ敗退に終わり、現在進められているワールドカップ予選でも最下位と苦戦している状況。その再建を小倉勉氏に託すことになったようだ。

シンガポールサッカー協会の会長を務めているバーナード・ダン氏は、「シンガポール代表のヘッドコーチという難しい役割を、小倉さんほど才能を持つ方に引き受けてもらうことができて嬉しく思う」と話したという。

また、「彼はサッカー界で非常に多様なキャリアを積んできたが、それは間違いなく代表チームの成長につながるほか、サッカー界全体のシステムを向上させるだろう。彼は他の候補だった人物よりもファンに知られていないが、すぐに心を掴むことになるだろうと確認している」とも語っていたそうだ。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介