東南アジア諸国の王者を決めるAFF三菱電機カップは、3日にグループBの最終節が行われた。注目されたのはマレーシア対シンガポール。

西ヶ谷隆之監督が率いているシンガポール代表は、ここまで2勝1分けという成績で決勝トーナメント進出圏内の2位を確保していた。

しかしながら、3位につけているマレーシアは2勝1敗の勝点6で、差はわずか1。直接対決でひっくり返すことが可能な状況だった。

エースのイルハン・ファンディが前節怪我をしてしまったシンガポールは、前線を大きく入れ替えてこの試合に挑まざるを得なかった。

とはいえ引き分けでもグループステージ突破が可能ということもあってか、前線からのプレスを控え、相手を引き込んでのカウンターを狙っていた。

ただ、勝たなければいけないマレーシアの勢いがそれに勝った。フリーになった最終ラインから積極的に縦パスを入れ、スピードアップしたままでゴール前にチャレンジしていく。

押し込む流れを作ったマレーシアは35分、右サイドからのサファウィ・ラシドのクロスをダレン・ロクがニアでダイビングヘッドで合わせ、先制点を奪うことに成功する。

これでペースを完全に掴んだマレーシア。51分にはMFウィルキンの強烈なミドルシュートがゴールに叩き込まれ、追加点が決まる。

さらにその直後の54分、クリアボールを拾ったマレーシアがショートカウンターに持ち込み、マイナスのクロスを受けたウィルキンがフリーで左足を振り抜き、3点目を奪った。

3点以上が非常になったシンガポールは反撃を狙い85分に1点を返すも、89分には逆にマレーシアが得点を追加する。

右サイドからの折り返しを途中出場したマレーシアのFWセルヒオ・アグエロがダイレクトでシュート。ゴール右隅に鮮やかなボールを叩き込んだ。

これによってスコアは4-1。マレーシアが最後のチャンスで大勝を収め、逆転で決勝トーナメントに進出した。一方の西ヶ谷隆之監督率いるシンガポールは、エースの離脱もあってカウンター攻撃の威力を欠いたことが命取りになってしまった。

なお、他会場ではベトナムがミャンマーを3-0で撃破してグループ首位を守り、決勝トーナメント進出を決定させている。

AFF三菱電機カップの決勝トーナメント1回戦は1月6~7日に1stレグ、9~10日に2ndレグが行われる予定だ。

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6日に開催されるカードはインドネシア対ベトナム、そしてマレーシア対タイとなっている。

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