ブラジル1部の名門ヴァスコ・ダ・ガマとキットサプライヤーのKappaは25日、2024シーズンの新アウェイユニフォームを発表した。

今回は1990年代のレトロデザインを採用しているのだが、あるロゴマークの存在がヴァスコやユニフォームのオールドファンを歓喜させている。

Vasco Da Gama 2024 Kappa Away

ヴァスコ・ダ・ガマ 2024 Kappa アウェイ ユニフォーム

新アウェイユニフォームは伝統のホワイトを基調色に採用。中心部分を重ね合わせるラップオーバーの襟と、胸部中央のKappaのロゴマークが特徴的なディテールだ。

90年代のヴァスコのユニフォームを知る者にとっては、この2つの特徴だけでもじゅうぶん懐かしい。だが、オールドファンが歓喜した理由は他にもある。

こちらは発表当日の25日に行われたカンピオナート・カリオカ(リオ・リオデジャネイロ州選手権)のマドゥレイラ戦で選手が着たユニフォーム。右胸には黄色い「AACD」ロゴマークが付いているが、この存在こそが往年のヴァスコファンを喜ばせた“アイテム”だ。

今回のユニフォームは、Kappaの前サプライヤー期にあたる1997年から2000年にかけてのユニフォームへのオマージュ。1997年と2000年で2度リーグタイトルを獲得し、1998年にはコパ・リベルタドーレスを優勝し南米王者に輝いた。1997-2000は正しくクラブの黄金時代だ。

その当時のユニの右胸には、丸くて黄色い「ACE」ロゴが付いていた。今回の「AACD」ロゴがそれを彷彿させるとして話題になっている。

「AACD」ロゴの正体は、身体に障がいを持つ人の治療やリハビリを支援する非営利団体。25日の試合で選手が着用したユニフォームはオークションに出品され、その収益は同団体に寄付される。

ちなみに90年代ユニフォームの「ACE」ロゴの正体は洗剤の商品名だった。「ACE」に「AACD」のロゴを重ね合わせオールドファンの注目を集める。アイデアの勝利と言えるかもしれない。

そして背番号のデザインにも注目だ。こちらも90年代のユニフォームで使用していたフォントデザインを再現している。

プロモーションのキービジュアルには小道具としてブラウン管テレビが登場。近年欧米サッカー界ではユニフォームの90年代リバイバルが起きているが、その多くでプロモーションに画角が4:3の懐かしいテレビが90年代の象徴として使われている。

まさかこの時代にブラウン管テレビを頻繁に目にする日が来るとは、誰が想像できただろうか。

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90年代テイストのレトロデザインが街着向きでもある新アウェイユニフォーム。ヴァスコのクラブ公式オンラインストア、ブラジルのKappaオンラインストアなどで販売中だ。

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