FC東京からヨーロッパへと渡り、ドイツ2部のハノーファー96で4年目を迎えているDF室屋成。
今シーズンは前半戦で出場機会が乏しい状況となっており、Jリーグ復帰の噂も流れたものの、冬のトレーニングキャンプでは外国人選手ながらキャプテンマークを巻くなど監督から信頼されていることが伺えた。
室屋成は『kicker』のインタビューに対して以下のように話し、ここまでのドイツでの経験について以下のように説明していた。
「本当のキャプテンではないけど、トレーニングキャンプで監督からアームバンドを渡されたときは驚きだったし、光栄だったよ。それに応えられたことを願っている。ピッチ上で何かが変わるわけではないけど、素晴らしいことだね。
2020年にヨーロッパへとやってきたとき、ハノーファーにどれだけ残るかという具体的なプランはなかったんだ。多くのクラブがあるし、多くの変化があるものだから。ここで4シーズンもプレーできていることは少し誇りに思うよ。
ハノーファーは僕にとって特別だ。ここの人々はとても親切だ。まだ自分はドイツ語が堪能ではないけど、みんなコミュニケーションを取ろうと務めてくれる。妻も息子もハノーファーを愛しているよ。
東京とハノーファーは大きな違いがあるね。東京はいつもたくさんのことが起こっている場所だ。逆にここはすべてが静かだ。僕と家族にとってはいいことだよ。もちろん日本も恋しいけどね。クリスマスには帰国していたよ。
食生活については、妻が毎日和食を作ってくれる。ただドイツ料理も好きなんだ。シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)が一番気に入っている」
先発出場は今季まだ3試合しかない室屋成。しかし、チーム内での状況は決して悪くないとのことで、同じポジションのライバルともいい関係だそう。
「シーズン初めに負傷してしまった。その間にチームはいいプレーをしていて、僕はチャンスを待たなければならなかった。ただ、ここにいる全員が競争しなければならないし、それは必要なことだ。誰もが同じように全試合でプレーしたいと思っているからね。
同じポジションのヤニック・デームは僕を良く助けてくれる。彼は僕が理解できないものがあったときに説明してくれるんだ。いつも彼に聞いている。とても感謝しているよ。
右サイドバックが僕のベストポジション。スピードを持って前に進むことができるが、守備でのデュエルも好きだ。攻撃面ではもっと成長しなければならないね。もっとゴールを決めなければいけないかもしれない。何よりもアシストをしないとね。後半戦ではもっと数字を残したいよ。
このハノーファー96でブンデスリーガに昇格できれば最高だよ。この雰囲気と熱狂的なサポーターのことが気に入っているからね。
日本代表でプレーするためには、ブンデスリーガで戦う必要があるだろう。もちろん呼ばれれば行くが、まずはここでの戦いに集中している。優先順位は間違いなくハノーファーのほうだよ」
なお、ハノーファー96には現在水戸ホーリーホックからの期限付き移籍で加入した松田隼風が所属しており、普段はBチームでプレーしているものの、キャンプではプロチームとともに練習しているそう。
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その松田隼風について室屋成は「彼はよく僕の家に来ている。彼はドイツに家族がいないからね。僕がここに来たときは原口元気が助けてくれたから、最初の頃の気持ちを思い出すよ」と語っているようだ。