ボーリーのスポーツ界での成功にかける意欲はチェルシーでも見てとれるが、彼は間違いなく成功へのスムースな移行を望んでいる。オーナー就任後最初のシーズンでチェルシーはプレミアリーグ12位と低迷、今季も10位と苦しんでいる。
彼がチェルシーを買収した2022年5月以降、25選手の獲得に10億ポンド(1800億円)を費やしてきた。選手売却で帳尻を合わせるしかないが、ホームグロウン選手との決別は不可避だ。これは苦しむチェルシーのなかで奮闘してきたコナー・ギャラハーのような選手が1月の移籍市場で売却されうるということ。得られる移籍金は純粋利潤になるからだ。
この夏にチェルシーはメイソン・マウントらをアカデミー出身選手たちを売却して、1.1億ポンド(198億円)もの純粋利潤を捻出した。このアメリカ人オーナーのもとでは、ホームグロウン選手は単なる財源に過ぎないようだ。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、中盤における重要性からギャラハーの残留を望むだろうが、チェルシーが巨額出費と異常に長い契約を続けている以上、バランスシート上の価値は戦術的なメリットを上回る可能性が高い」
ボーリーはチェルシーでもMLBでの契約手法を導入。早期成功のために大金を投じて選手を獲得する一方、アカデミーで育成された若手たちは売却するための財源扱いになっていると現地で危惧されているようだ。
ただ、FIFAは選手の契約年数を最大5年に制限しており、UEFAとプレミアリーグもこれに準拠するようになったため、今後はチェルシーの長期契約手法は意味をなさなくなりえる。
なお、山本投手とドジャースとの契約はまだ正式発表はされていない。