今年行われたFIFA女子ワールドカップで初優勝を飾ったスペイン。
だが、メダル授与式でスペインサッカー連盟会長だったルイス・ルビアレスが女子選手のジェニ・エルモソの口にキスをしたことが大きな問題になった。
すったもんだの末に会長を辞任したルビアレスはFIFAから3年の活動停止処分を科されている。
ただ、ウディ・アレン氏が「誰かにキスをしただけで職を失い、そのような罰を受けるというのは理解しがたい。誰かを殺したわけではない。私が最初に思ったのは、彼は隠れたり、暗い路地で彼女にキスをしたのではないということ。性的暴行したわけでもなく、ただのキスだったし、彼女は友達だった。それのどこが悪いんだ?」と発言するなどルビアレス擁護派もいた。
そうしたなか、エルモソは『GQ』のインタビューでこんな話をしていたそう。
「この数週間はとても大変だった。
何度も何度も言わなければならず、非常に傷ついた。
でも、どうにかしなければいけない。ずっとお世話になっている心理学者の助けを借りて、取り組みを続けている。
メンタルヘルスは、ピッチに出るための睡眠時間など毎日のトレーニングと同じくらい大事。
彼女のおかげで自分は強いと感じられるし、打ちひしがれることも、もうサッカーをしたくないと考えることもない。熱意は失っていない。
自分が引き起こしたわけでもなく、選んだわけでも、計画したわけでもない行為の結果を引き受けなければならなかった。
脅迫を受けたこともあるし、それは決して慣れるものではない」
キス問題をめぐる脅迫を受けたこともあると明かしていたようだ。
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33歳のエルモソは彼女を守るためという理由で9月は代表から外れたが、10月には代表復帰している。