アジア各地で行われているAFCチャンピオンズリーグ。3日にはイランでセパハン対アル・イティハド戦が行われるはずだったが、AFCは「予期せぬ不測の事態で試合は中止になった」と伝えた。

BBCによれば、アル・イティハドはスタジアム入りしていたものの、ロッカールームから出るのを拒否したために試合は急遽中止されたという。

アル・イティハドはカリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテらスター選手たちを獲得したサウジアラビアのチーム。彼らが土壇場でプレーを拒否した理由は、スタジアムに設置されている銅像だったとのこと。

イランのイスファハンにあるスタジアムの入口には、暗殺されたイラン軍将軍の銅像があるそう。3体あるという銅像のひとつは2020年1月にバグダッドでアメリカのドローン爆撃で殺害されたカシム・ソレイマニのもの。

サウジは2018年にソレイマニらをテロリストに指名していたが、イラン側はそれに反発していたほか、現在では国家の殉教者としてみなされているという。

イランとサウジには緊張関係があり、イランの民兵グループがテヘランのサウジ大使館を襲撃した2016年以降、両国のクラブ同士の試合は安全上の理由から中立地で行われてきた。

それ以降、初めてサウジのクラブがイラン入りし、スタジアムにはすでに6万人が詰めかけていたが、試合が行われないという事態になってしまった。

AFCも銅像の撤去を要請していたというが、それは実現しなかったとのことで、すでにアル・イティハドは帰国している。

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セパハンの監督はプレーしたかったとしつつ、スポーツについてしか話せないと述べていたそう。

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