AFCチャンピオンズリーグのペルセポリス戦のためにイランに入国したアル・ナスル。

クリスティアーノ・ロナウドを見るために数千人が押し寄せたため、急遽練習を中止する事態になっている。

そうしたなか、『Al Jazeera』は、13日の時点でイラン政府はインターネットへのアクセスが制限されていない特別なSIMカードをロナウドらに提供したい考えというニュースを報じていた。

イランではインターネットが厳しく制限されており、数万のウェブサイトや主要なSNSなどもブロックされている。2022年9月に警察に拘束された女性が死亡する事件が起き、イラン全土で抗議デモが発生した後、規制は大幅に強化されたという。当時は最後までフィルタリングされていなかったWhatsAppとInstagramもブロックされた。

そのため、イランでは何千万人もの人達が規制を回避するためにVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用しているというが、当局はその取り締まりも強化している。

昨年、イランの観光相は、観光客には無制限なネットアクセスができるSIMカードを提供することを提案。先日、同大臣はロナウドが家族に連絡するにはローカルのメッセージアプリを使わなければいけないと冗談を飛ばしたが、国内では反発が強まっていたとか。

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ジャーナリストのイフサン・ボダギ氏は「イラン国民よりも多くのサービスを受けられるというのなら、ロナウドや他のスターには1分たりともイランに来てほしくない」、「これは全イラン人を軽んじている。ロナウドが自国のイラン人より多くの権利やサービスを受ける資格がないことを理解してほしい」などと反発している。

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