バルセロナで今季衝撃的なプロデビューを果たしたFWラミン・ヤマル。16歳になったばかりであるが、ラ・リーガで素晴らしい切れ味のドリブルを見せつけ、その才能が高く評価されている。
『AS』によれば、今回スペインサッカー連盟は9月に行われるインターナショナルマッチウィークでラミン・ヤマルをフル代表に選出することを決めたそう。
すでにスペイン代表のコーディネーターであるティト・ブランコやフランシス・エルナンデスがバルセロナを訪れてラミン・ヤマルと面会しており、招集の意向を伝えたという。
ラミン・ヤマルの家族はモロッコ出身であり、モロッコ代表もすでに彼の招集を検討しているという報告があった。
それもあって今回スペインサッカー連盟が彼をいち早く招集する意向を固め、この9月の代表戦において出場機会を与える予定だそう。
ラミン・ヤマルはすでにスペインのU-15~19で21試合に出場しており、12ゴールを奪取した経験を持っているが、もちろんまだA代表にはたどり着いていなかった。
来月の試合でもしラミン・ヤマルがスペイン代表で出場すれば、これは同じバルセロナ出身のガビが2021年に記録した17歳と62日という最年少デビュー記録を大幅に塗り替えることになる。
ただ、現在のFIFAにおける国籍ルールではスペインで出場したからといってモロッコへの鞍替えの権利がなくなるわけではなく、「3試合以内の出場、あるいは3年間招集なし」の場合であれば多重国籍の間で代表チームを変更することができる。
バルセロナは現在サラリーキャップ(給与制限)の問題によってイニゴ・マルティネスやイニャキ・ペーニャ、マルコス・アロンソを選手として登録できておらず、クレマン・ラングレ、アンス・ファティらの放出に動く一方、ジョアン・カンセロの獲得にも向かっているという歪な状況にある。
またクラブの上層部とチャビ・エルナンデス監督の間でも意向が一致しているわけではなく、現場では様々なイレギュラーな動きに対処しなければならない現状だという。
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しかしながら、そのなかで出番を獲得したラミン・ヤマルが大ブレイクし、クラブにとっては決して悪いことばかりではないようだ。