漫画家視点で考えるJ3の環境、5万円Jリーガー

――今年Jリーグは30周年を迎え、J1からJ3まで全国に60クラブが点在。その中で10年目を迎えたJ3は、「月酬5万円Jリーガー」や「アマチュア選手」も在籍。こうした待遇について、「子供に夢をもたせられない」といった批判があります。一方、漫画家やミュージシャン、芸人の方々は低収入で拘束時間も長い中で活動されていると思います。漫画家視点で見たJ3の環境について、どういう見解を持たれていますか?

「難しい質問です。ただ、2019年にJ3のFC琉球からアマチュア契約だったGK朴一圭選手(サガン鳥栖)が横浜F・マリノスに移籍してJ1王者に導いたように、J3からポテンシャルのある選手がどんどん発掘されていく流れが増えています。

ウチのMF鹿沼直生選手(磐田)もそうですし、J1やJ2から下部リーグへレンタル移籍してブレイクする例もあります。また、報酬面では僕らよりはマシかもしれませんし、それ以上に“Jリーグ”という大きなプラットフォームで試合を見てもらえることに大きな価値があると思います。だから廃止しろなんて全く思わないですね。

むしろ、来年からJ3の『DAZN』中継がなくなるのを残念に感じています。J3へレンタルされたジュビロの選手が見れないんですよ?苦痛じゃないですか?

それだけ僕はJリーグとジュビロを愛していますし、そんな僕が書いている『ボクらの強化部』を、多くの方に読んでいただきたいですね」

自身初の連載を獲得し、初めて単行本も出版された、『ボクらの強化部』著者ちゃんやつ氏。

新型サッカー漫画『ボクらの強化部』は、サッカーファンなら知りたいチーム強化の舞台裏が描かれている。

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