アメリカでプレシーズンツアーを行っているバルセロナ。そのなかでブレイクしつつあるのが、弱冠20歳のフェルミン・ロペスだ。
2003年生まれの彼はバルサの下部組織で育成されてきた逸材。センターハーフが主戦場だが、ウィングとしてもプレーできる。
30日に行われたレアル・マドリーとのプレシーズンマッチでは後半途中から出場すると、1ゴール1アシストの大暴れ。特に左足で叩き込んだシュートは圧巻だった。
試合後にチャビ監督はこう述べている。
「フェルミンのラストパスは昨シーズンの我々に欠けていたものだ。彼はペナルティエリア外からのシュートも持っている。それもチームに欠けていたものだ。
彼は私が好きな選手だ。フィニッシュのタッチ、ラストパス、ビジョン。
ボックス外からのシュート、そして、才能もある。だから(トップチーム入りは)彼次第だ。
私はホームグロウンな若手を使うことにコンプレックスはない。
フェルミンには才能がある。両足を扱えるし、中盤でも左のウィングでもプレー可能。ハングリーさと意欲もある。
私はそれが練習で見えた時にチャンスを与える。
若手には常に言っている、メンタル次第だと。選手たちに自信を与えなければいけない。
今日の彼は違いを生み出した。来シーズンは大いに我々を助けてくれるだろう」
家族によれば、彼はいつもクラス内で最も背の低いひとりだったというが、地元でメッシと呼ばれるほどの技術を持っていたそう(純粋な左利きではない)。
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なんでも、弟はレアルファンで、フェルミンにはバルサファンだったことから、家庭内でもクラシコが勃発していたとか。